PPAPと女子高生

芸人、古坂大魔王さんがプロデュースする「ピコ太郎」という謎のジェンダーフリーっぽいおじさんが大ブレイク中だ。ジャスティン・ビーバーだって大好きらしい。彼の曲「PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)ペンパイナッポーアッポーペン」は言語学から見ても完璧らしい。

さて、先日、激論を交わした内容があり、今回の件がまさにそれに当てはまっていたので軽く書いてみたいと思う。(書いてる暇があればコードを書けと思うかもしれないが)

ようはインフルエンサーとしての女子高生(17歳)が起点となり、文化が作られる論があるが、僕はそれよりもその起点となったメディアは何かに注目していて、それって女性誌だったり、週刊マンガだったり、ネットでは2chだったり、ニコニコだったり、拡散性のあるメディアがその役割を担ってきた。

かつて、チョベリバという古代語(エンシェントラングエッジ)があったように確かに、女子高生の浅い知識(失礼)の延長線上に産まれた、ある種のスラングなのだが、これも伝説の木村拓哉主演ドラマ「ロングバケーション」で使われたから、みんなにインフルエンスされたという事実がある。

結局のところ、北川悦吏子と亀山千広という偉大な脚本家とプロデューサーが持つ時代の空気を捉える力が発露した奇蹟だと捉えることも出来る。

つまり、何がいいたいかというと、たしかに女子高生だったり女子大生だったりがトレンドをインフルエンスするかもしれないが、その前に強大な才能を持つ何かがその次代の空気を読み解き、強大なメディアという武器を使って発信することで、本当の流行が生まれるということだと思う。

何を今更、と出版/TV業界の方は思うかもしれないが、インターネット業界では、創造神の存在が統合思念体により産まれていると思っている人が多いということだ。僕はこれに違和感を覚えていた。確かに統合思念体による流行というのはあるが、全世界に飛び火する、あるいは一国を支配するイメージは沸かなかった。

それこそウィルスによる蔓延もきっかけが必ずあって、自然に蔓延するなんてことは結構少ないと思う。つまり原因と結果、いわゆる因果律みたいなものは必ず存在していて、それが目に見えないから、自然発生的に産まれたと見えるということだ。

これは陰謀論ぽくも聞こえるが、誰かの強烈な意思によりその世界が作られるていると考えるならば、自然な出来事だと思っている。観測されない世界は世界ではないからだ。

そう考えた時、人の思いの総量がある一定以上になった時、いわゆるキセキが起こると私は考えている。つまり、キセキを起こせない人間は周りを巻き込みきれていない、そういうことである。

話を戻すと、だからこそ今回のピコ太郎のPPAPはYoutubeという強大なインフルエンスネットワークを使い、IQを必要としない誰しもがわかるリズムネタを用意し、それを可愛い女の子ではなく気色の悪いおっさんキャラが踊る違和感を生み出し、シンプルだが基本に忠実なカメラワークで王道感をだす。安心感と違和感のバランスが絶妙だった。

ここに、流行に敏感な10代後半が乗ってくる。次に20代、そして、TVが反応し始め、違和感しか無いそうに強引に情報をインプットされる。つまりPullとPushの融合である。これにより、PPAPはビルボードに載るまでに行った。

しかし、本人はいたって謙虚である。これは火花なの又吉先生と同じであり、一生に一度だろうという芸人としての危機意識がそうさせているのだ。(と思う)

私も、いわゆるおっさん枠なので、最初は全く面白くなかったが、コードを書く、資料を作る時に何時間もRepeatしながら聞いていると、案外心地よい。こうやって流行というものはマッチの火、花火のように一瞬の煌きを求めてそして、流星のように消えていくのだろう。

記憶には来年は残らないかもしれないが、ピコ太郎の伝説はきっと後世の歴史家が一人の芸人が作った音楽史として、語ってくれるだろう。

このように、必ず起点が存在していて、そのネタもとは必ずクリエイターがいるという点を着眼すれば次の流行というものを自分が作ることは出来るはずである。そして、そのための努力は惜しまないこと。これに尽きる。

だから、ゼロイチマーケティングというものは科学的にアプローチするよりも、愚直に作り込むプロダクトづくりとほとんど変わらないということだと私は思った。

今流行っているから、その市場をやるという後追いをしていても業界1位は取れないし、世界1位は取れない。顧客を見ながら顧客の先を捉える、それがトレンドと言うものではないか、私はそう思った。

では、仕事します。

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