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2-2 内面の特徴と外見の特徴 | キャラクター

カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の日本語訳を公開いたします。

今回は、レッスン2「キャラクター」より、「ウォームアップ・アクティビティ」、2つ目の動画「内面の特徴と外見の特徴」、そして「アクティビティ1」の翻訳です。

これまでの翻訳はこちらです。

レッスン1

1-1 イントロダクション | だれもがストーリーテラー 
1-2 あなたのユニークな見方 | だれもがストーリーテラー 
1-3 あなたのお気に入りのストーリー | だれもがストーリーテラー 
1-4 もしも... | だれもがストーリーテラー 
1-5 世界とキャラクター | だれもがストーリーテラー 
1-6 ストーリーテラーへのアドヴァイス | だれもがストーリーテラー 

レッスン2

2-1 キャラクターのためのイントロダクション | キャラクター 

※本記事のキャプチャーはすべて、カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」レッスン2の「ウォームアップ・アクティビティ」、2つ目の動画「内面の特徴と外見の特徴」、「アクティビティ1」からのものです。また、カーン・アカデミーが掲載している米Pixar社の動画教育コンテンツに許可を得て翻訳し掲載しておりますが、Pixar社が本動画に正式な日本語訳を付与した場合にはそちらが正しいため、本コンテンツの掲載を取りやめる可能性があることをご理解ください。

ウォームアップ・アクティビティ


ウォームアップ:エレベーター・テスト

このアクティビティは、キャラクターを作るときに何度も行なうことがあります。

ステップ1:お気に入りの映画から、キャラクターを一人選んでください。そのキャラクターは、エレベーターに閉じ込められたら、どんな反応をするでしょうか? どんなことが起こるか、一枚のページに、文章か絵で表現してみましょう。

ステップ2:自分で作っているキャラクターについても、同じことをしてみましょう。

注意事項:このエクササイズのために、本当にエレベーターに閉じ込められる必要はありません。

動画2:内面の特徴と外見の特徴

私の名前は、クリスチャン・ローマン。ピクサーのストーリー・アーティストです。私が進行役を務めるストーリーテリング2つ目のレッスンは、キャラクター開発についてです。協力してくれる仲間を紹介しましょう。

私は、ストーリー・アーティストのオースティン・マディソンです。

アフトン・コービンといいます。ストーリーボード・アーティストです。

ストーリーボード・アーティストをしているルイーズ・スマイスです。

ロニー・デル・カーメンです。ストーリー・パーソン、ディレクター、そして、ここピクサーのいたるところで迷惑をかけているトラブルメーカーです。

(ローマン)このレッスンの目的は、ピクサーのキャラクター開発プロセスを探求することです。そのプロセスは、ロボットや魚、女の子といった単純なキャラクターのコンセプトから出発して、人々が実際に関心を持てるような複雑なキャラクターへと作り上げていきます。

たとえば、ウォーリーはただのロボットではありません。孤独な、好奇心の強いロボットで、恐れ、考え、ついには愛情を持ちます。

ニモであれば、彼はただの魚ではなく、父親からの自立を強く望むけれど、そのせいで危険な目にあってしまう魚の子どもです。

メリダだったら、両親の期待に従うよりも、自分の夢や願いを追い求めたい若いプリンセスです。

これらのキャラクターは十分に開発されている、と私たちは言えます。言い換えれば、私たちはこれらのキャラクターのことを十分に知っているので、彼らがどんな状況に置かれても、その姿を想像できる、ということです。

十分に開発されたキャラクターを作り上げることは、簡単なことではありません。本質的には、あなたは新たな生命をゼロから創造しているのです。でも、それができたときというのは、ほんとうに素晴らしいものです。

それでは、ピクサーはどのようにキャラクター開発を始めるのでしょうか?

【どこから始めますか?】

(マディソン)キャラクターについては、二通りの話し方ができます。

キャラクターには外見の特徴があります。それは、デザイン、服装、見た目のことです。

でも、それよりもっと興味深いのは、内面の特徴です。このキャラクターは、臆病か、勇敢か、それとも嫉妬深いのか?

(スマイス)私は友達と会話して、その人のことを知っていくようなイメージをします。そして、「その人は何をするのが好きなのか?」といったことを考えます。「信じていることは?」「何を楽しいと感じるの?」「好きじゃないことは?」

(コービン)私の場合は、考えてみれば、もっと外見的なことから始めていると思います。何を着ているのか、どんな髪型をしているのか、といったことは、内面がどうなっているのかを伝えてくれます。

(マディソン)ピクサー作品でお気に入りのキャラクターは、〔『Mr.インクレディブル』の〕シンドロームです。見た目は、本物のスーパーヒーローのようです。スーパーヒーローのコスチュームを着て、マントを付けていますし、立派な髪型をしています。

しかし、内面は完全なる悪役で、スーパーヒーローを全員亡き者にしようとします。このように、キャラクターの持つ小さいけれど素晴らしいコントラストによって、そのキャラクターは、とても豊かでリアルに感じられるのです。

【外見の特徴や内面の特徴のためのアイデアをどこから得ていますか?】

(デル・カーメン)キャラクターは、本物の人間の感情や経験から生まれなければなりません。

(マディソン)ただし、すべてのキャラクターは自分自身でなければならない、という意味ではありません。自分の知っている人でもいいですし、実生活のなかの物事から引き出す場合もあります。

(スマイス)小さな声に耳を傾けましょう。「あ、これはお母さんがしていたことだ」とか、「あ、これは高校の友達そっくりだ」とか、「自分が子供だった頃、弟はこんな感じだったな」といった声です。

(コービン)というのも、キャラクターを探し求めるなら、家族や友達から始めるほうが、ずっとやりやすいからです。自分一人では考え出せないような、他の人の持つ特別なものこそ、私が求めているものです。キャラクターを突き止めようとする時間が、とても楽しいです。

(デル・カーメン)『カールじいさんの空飛ぶ家』を作っているときです。私は、ストーリー監督をしていました。カールの旅には少し思い入れがあります。というのも、当時、私の父は病気だったからです。父も髪が真っ白でした。

テプイにたどり着くとき、カールは、エリーと過ごした日々を振り返るために、家の中で一人きりにならなければなりません。カールは、静かに振り返ります。

このシーンのストーリーボードを描いているとき、父はすでに入院していて、話すこともできなくなっていました。なので、私が話しかけても、目や笑顔、顔の動きでしかコミュニケーションがとれませんでした。

このことがあったから、カールがエリーとの人生を静かに振り返るシーンのストーリーボードをしっかりと描くことができました。だから、セリフがなくても、カールの感情を私たちは理解できるのです。

父との経験がなかったら、映画のこのシーンに取り組んで、納得のいくストーリーボードを仕上げることはできなかったでしょう。「あなたのことをカールとして描いているんだ」と、父に話しました。

(ローマン)キャラクターが本当に望むものは、物語の旅路のなかで、そのキャラクターを突き動かします。キャラクターのことを内からも外からも理解することは、きっと、その望むものを理解する助けになるでしょう。最初のエクササイズでは、キャラクターの外見の特徴と内面の特徴の違いについて考えましょう。自分のキャラクターを知れば知るほど、そのキャラクターはもっとリアルに感じられる、ということを忘れないでください。


アクティビティ1

エクササイズ1:内面の特徴と外見の特徴

パートA:あなたのお気に入りの3つの映画を思い出してください。そして、それぞれのメインキャラクターを挙げましょう。

パートB:それぞれのキャラクターの外見の特徴を挙げてください。

パートC:それぞれのキャラクターの内面の特徴を挙げてください。

パートD:あなたが知っている人の外見の特徴と内面の特徴を挙げてください。

パートE:レッスン1で作ったあなたのキャラクターのアイデアを振り返りましょう。以下の質問に対する回答をいくつか、考え出してみましょう(一人でやっても、グループでやっても構いません)。

外見の特徴:

人間ですか、動物ですか、それとも、物ですか?
どんな服を着ていますか?
どんな風に動きますか?
遠くから見たとき、最初に目につく特徴はなんですか?
内面の特徴:

好きなものはなんですか?
何を恐れていますか?
一番よく抱く感情はなんですか?
エレベーターに閉じ込められたら、どんな反応をしますか?

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