火星に行くと、絶対ひまになる

さて、少しまえになりますが、2016年の9月に稀代の起業家イーロン・マスク氏がこう言いました。

 計画を簡単に要約すれば、地球と、隣のやや小さな惑星との間で数千人を輸送する事業を、今後10数年以内に始められるとマスク氏は考えている。さらにその後、おそらく40年から100年後には、火星は100万人が暮らす自給自足できる居住地を擁するかもしれないという。

- ナショナルジオグラフィック「米スペースX、壮大な火星移住計画を発表 2020年代に有人飛行、2060年代には100万人移住も」 より引用

その前には2026年には火星に行くと話していたりするのですが、この地球から火星までの距離が5400万〜1億kmあります。(惑星間は時期によって距離が異なります)そうすると、今のスペースXの計画では200名を載せた超巨大ロケットを使って大体80日程かけて行くそうです。もし、火星人が居たらたった3ヶ月弱で攻めて来れるんですから、火星に人は居なかったと証明は簡単そうですね。ちなみに宇宙戦艦ヤマトは数日で火星まで到達していたので、どれほどの速度が出ていたのかと思うとイスカンダルの科学は凄いですね。(ヤマトは火星にある惑星間航行用の波動エンジンの元を取りに行っているので、この時点ではワープや亜空間航行は出来ない)

話を戻すと、80日ほどの間、人はきっとトレーニングとか勉強とか色々やるんだろうなとは想像できますが、80日ですからいずれ飽きます。80日というと、80日間世界一周という話がありますが、これだって行く先々でイベントがあったから退屈しない気球の旅が楽しめたわけで、密閉空間に80日ものあいだ閉じ込められたら、もしかすると殺人事件とかだって起きるかもしれないし、陰惨ないじめが起きるかもしれない。ある意味宇宙の独房、島流しかもしれません。ここら辺は無限のリヴァイアスという作品、古典ならば蝿の王、15少年漂流記、バイファムなどで昔から語られていますし、実話としても無人島で女性を取り合う小競り合いが起きた事もあるため、狭い空間の中で起きる醜い話は尽きることはないと考えられます。

そこで、この移動の間、そして火星に到達してからの楽しみを提供することが重要になります。様々な取り組みが取られるでしょう。体を使ったものから、頭を使ったものまで大小様々なコンテンツが提供され続けることでしょう。人の突発的な衝動から意識的にそらすために。

そこにわたしは一つのチャンスが有ると思っています。従来のエンターテイメントは地球型コンテンツであり、これを宇宙型コンテンツに作り変えていく必要があると思っています。VRやARも表現としての一つですが、その根幹はやはりストーリーにあります。物語に意味を込めることがとても大事なので。宇宙に出ることによってある意味人の意識は拡大すると思います。脳が拡大することで人間のあり方は少しだけ変わる気がします。それが全人類規模で変わり始めるとなると、面白いことになりそうですよね。分かり合える人がどれぐらい出てくるのかわかりませんが、この狭い空間で分かり合うためのコンテンツが必要ということが分かるようになるでしょう。

地球と火星の間のタイムラグにより、インターネットの即時性が無効化され、また留守電/Fax/電子メール/電子掲示板/ポケベルの時代に戻るのかと思います。

火星と地球の間が5400万〜1億kmですから中央値として7700万kmとします。そうした時、通信の伝送時間は片道平均4分程度になりますから、往復で8分です。最も離れたときで40分ずれる可能性があります。完全に双方向コミュニケーションは出来ないと思っていいでしょう。だからこそ隣の人とのコミュニケーションがとても大事になってくるのです。そうなるとオフラインコミュニケーションや知識を深めるためのコンテンツが必要になってくるわけです。

行き過ぎたコミュニケーションのプールは宇宙時代を迎えることで崩壊を見せるでしょう。ただし、量子通信(Quantum Communicator)が完成して、量子テレポーテーションがあらゆる事象で可能となった場合はその限りではありません。量子テレポーテーションとは、対となる量子があった時、量子Aの動きを量子Bが模倣して動くため、転送距離と時間をほぼ0に出来るという事象です。質量がトランスポートされるわけではないのですが、模倣なので完全性を担保しているだろう、と言っているわけです。これが実用化されたら火星〜地球間の通信はリアルタイム性を取り戻す可能性は大いにあります。

これをテーマにしたのが、「君の名は。」が大ヒットした新海誠監督の「ほしのこえ」です。時空を越えた恋愛がテーマなのですが、デジタルデヴァイスを使った恋愛としてすばらしい作品でした。(CGを除けば)

つまり、いま地球上で行われているあらゆることは一旦リセットできるし、されてしまうのが、今回の火星プロジェクトだったりします。イーロンはきっと「火星の王」になり国造りをしたいのではないかと推測されます。たしかに、地球上でこれ以上新たな国造りは難しいように思われますし、行く方向としても最終戦争後に、世界統一政府か地球連邦の成立ぐらいしか無いでしょうと思います。

様々なエスタブリッシュメント達が、各国の政府とは違った動きをしているのを総合すると多分自分たちだけの国を作りたいのではないか、そう感じます。ですので、わたしが今できることはそういう国造りをするときにこそ、楽しみを永続的に提供できる立場にあればいいな、そう考えているのです。

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