エンタメ産業とネット産業が融合出来ない大きな理由の一考察

エンタメ産業は関わる人が大量にいる。そのため、金銭的な享受を還元しないといけない先が沢山ある。作り手としてのプライドもあるので、それはどれだけ売れていてもいなくても凄く持っている。そのため、権利をきちんと主張しタダ見を防ぐ必要性がある。課金は大前提である。もしくはトリクルダウンを成立させるためには大資本の広告が必要だ。

■Googleは究極のインフォメディアリ

Googleは検索というカテゴリでインフォメディアリの究極であり、プラットフォーム戦略と相まってこの仮想世界を支配しているかの様だ。第一次ネットバブル、Web2.0、そしてこの2013年〜の起業バブルも大体成長する時は、インフォメディアリなビジネスが急成長した時だと私は考えている。

まとめビジネスなどもそうだ。NEVERまとめやnanapi、某巨大掲示板のまとめサイトも含めてインフォメディアリである。情報通信の本質を体現しているこのビジネスが乗って来ると、投資家達も投資先が増えている、そう感じているのでは無いだろうか?もちろん玉石混合ではあるが。

メルカリに代表されるようなC2CコマースやECサイトは、これらもインフォメディアリである。つまりは仲介業である。古くから同様の形態は存在し、マネタイズの原始的な存在である。逆にインターネットをプロトコルとしてO2Oに持ち込んではうまく行かないいないものも多く、ゲームのような最初から仮想空間で消費される様に出来たもの以外は、クーポン程度しかうまく行かなかった。フラッシュマーケティングのGrouponもすべてインフォメディアリと言える。

■インフォメディアリの整理

結局のところインフォメディアリを整理すると、

1.比較してもらう
2.溜め込んだ情報を見てもらう
3.A→Bへ物品その他情報等をやり取りする環境を提供する
4.ユーザが情報を生み出し、その情報を第三者へ配信してもらう場を提供する

に分かれると思われる。学術的には、

1.顧客紹介型
2.潜在顧客紹介型
3.価格比較型
4.評価フィードバック型
5.オークション型
6.逆オークション型
7.モール型
8.インターネット広告型

である。この他には少し定義と外れるが金融機関も存在する。

情報の流通経路をどう押さえるかが最重要である。ただし、情報がどのような性質なのかが問題であり、辞書のように死んだ情報を集めるやり方もある、ニュースやまとめの如く生きている鮮度の高い情報を集約する方法もある。CGMの様に全く新しく生み出すということもあるだろう。

Googleはすべての検索条件を元に広告を張り付る手法であり、CGMのビデオに広告流したりという全部取り+広告代理店ビジネスを展開している訳である。これは必ず勝つプラットフォーマーの戦略である。インターネットの始まりを考えれば、このタイプが最も適している。ビジネスも投資も非常にやりやすいと思いう。本質に忠実であるからだ。

私も過去にやっていたが、これを応用しHTTPというプロトコルに注目すると話が変わってくる。HTTPをTCP/IPの様に使おうと考えたとたん、規模は大きくなりビジネスも深くなるが対象範囲が巨大化し、責任範囲が不明確になるというのが実態ではないか。

人が情報を扱う量を加速度的に増やした事により、この次をどうするかを考える必要がある。通信としてのインターネットの可能性を否定する訳では無いが、何か間に一つ抜けている気がする。3Dプリンタに代表されるデータさえあればプリントアウトしてモックが短時間に出来上がりますよというのも、ある意味インフォメディアリとも言える。

■フリクションポイントにお金を支払う

上記のように合う・合わない・まだ早いに大別される。ビジネスを行う上では注意して進める必要がある。

最近読んだ中で、非常に面白かった記事がこれです。例としてどこにユーザは価値を見いだすのか、そして、その価値をマネーに落とし込むのかを話している訳だが、ここに出てくるクックパッドの例が非常に面白かった。対極なのが、楽天レシピはなぜクックパッドに勝てないのか?である。

nanapiの古川氏がいうフリクションポイントを片方は検索と承認欲求に対して、片方は楽天ポイントの獲得に対して突っ込んだ訳だが、結果的に会員数が圧倒的に多い楽天が負けている。会員数がそこに多くても、そこでの体験を獲得したい層が圧倒的に違ったのではないかと思われる。楽天の層は想像ですが「質がそこそこでも安いのを選ぶ」人たちがメインターゲットであり、地元のスーパーにちらしを見て買いにくる主婦層かもしれない。、クックパッドは20代後半から30代前半の子供が1人〜2人で専業主婦が多く、アクセス時間が16時〜17時が大半となると、所得もそこそこあり、いわゆるキラキラ女子ならぬキラキラ主婦層が沢山いて、見ている可能性が高い。クックパッドのユーザペルソナはクックパッドのユーザ像を参照して欲しい。

クックパッドは承認欲求が満たされる為にがんばり、楽天の場合はポイントとなると踏んだのだろう、そもそも料理を掲載するという行為は、盛りつけから何から何までがんばらないと恥ずかしい思いをする。男の料理とは違う。そのため、レシピを掲載するための努力をポイントにつられてるにはポイントが少なすぎたのではないかと思う。リスクが高すぎたのでしょう。

どれだけ会員数を持っていてもユーザ属性や本業との連携が見いだせない場合は事業としての発展はなかなかうまく行かない。逆にベンチャーでもユーザ属性と特化されて且つ運営がしっかりなされれば大企業に勝つ事は出来るという事だ。

私も含めて、ゲリラ戦になっていくと思うが、尖った武器と諦めない運営を心がけて旅を進めていきたいと思う。

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