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普通のマーケティングとのかみ合わせ

 なぜここまでマーケティングについて会話が噛み合わないかずっと考えていましたが、今までは大企業出身だからと思っていました。そうではなかった。そうではなかったのです。
 
 私の最初の仕事は社会保険庁、最近世を賑わせている年金機構です。そういう組織がお客様ですから、常に国家規模で常に考えることを求められます。
 よく勘違いされやすいのが、国家規模とはマスマーケティングのようなカバレッジも去ることながら、ペルソナを超えた個別最適化、つまり個人個人の生活レベルにも適合させ無ければいけないという無茶を全部飲み込む必要性があるということです。
 
 そして、そこには平均という意味のペルソナ=モデルはあるかもしれませんが、厳密にはペルソナは設計されません。設計できないのです。すべての国民が利用するためのものだからです。そういう思考や、思想でやらなければいけない時、アナタならどうしますか?
 
 私なら平均の平均を求め、無難かつ面白みのないサービスを作ると思います。そして、数十年動かすことを大前提に作るはずです。すなわちMVPなんてものは存在しないし、より完璧な仕組みを求める考え方に成るはずです。
 
 ここにアメリカ的なマーケティングが入ってくれば、よりDesignを重視したり、機能は盛っているが、マーケティング的にフォーカスしたりと使い方・売り方の部分で変えてくるはずです。
 
 さらに超SIerで仕事をするわけですから、グロースハックなどという考えもなく(法改正対応はあったりUIの追加はあるにしても)、基本仕様書に従った開発が求められるわけです。
 
 いいものを作るという意味が使い勝手ということよりも、安定性を究極につまりは100%なんでこう思考のループが起こるのかと考えた時に、元々仕込まれた思考方法が通常と異なる領域だったと言うことです。
 
 これは中小企業的な局所的マーケティングとは常に対局にいます。この瞬間という”今”をどう制圧するか、そこに考え方の重きをおいている訳ですから、今解決しないといけないという思考の人と、長期的視点で逆算的に今を成立させ、スピードを持って局所最適化をやろうという姿勢では全く違いますし、売り上げ方も変わります。
 
 ここらは私には天才的な能力はないので、外部から持ってくる必要があります。
 
 グチャグチャに色々考えてきましたが、原理原則に立ち戻り、アリストテレスの言うところのウーシアを考えた時、シンプルにAppstoreで取り上げられるぐらい特徴のある特殊なサービスと言うところを目指すのがいいと思いました。
 
 Appleの基盤、Googleの基盤で勝負するのですから、色々しかける前にしっかりとその中でのポジションを目指すのが妥当だろうというのが私の結論です。
 
 人に頼る前に自分に頼れ、自分のやれる限界まで来たらその次が見えるだろう。究極のマゾプレイ、シングルアントレプレナーとしての限界を突破するしかありません。
 
 しかし、仲間がいたら最高ですね。
 
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