今回で5日目のStoryAI解析ですが、昨日の「 オズワルド...
StoryAIでM1の決勝を予測してみた。オズワルド編
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注意事項
本分析はあくまで、二回戦の公開されているお笑いを書き起こし、解析したものです。先日の準決勝のデータを元に解析したものではございません。そのため二回戦から決勝まで約2ヶ月ほどあるので、改善はされていると思います。
あくまで二回戦時点で将来予測できるのか?というエンタメとしてごらんいただきつつ、StoryAIって何をするものなの?という事を肌で感じてもらえればと思います。
また、順位予想については、当日の敗者復活戦を待って、番組が始まる直前ぐらいに出してみたいと思いますので、12月20日までお待ちください。(敗者復活の結果は番組中に決定するため、事前予想を出しつつ、適時修正をする事をお許しください)
では、張り切って行ってみましょう!
オズワルドとは?
オズワルドさんは、2014年11月に吉本所属で東京NSC17期生だった、つっこみのちょび髭ワンダーボーイの伊藤さんと、ボケで無限に質問を生み出すモンスターの畑中さんのコンビです。まだ30代前半の若いコンビですが、余裕たっぷりの貫禄がある二人組です。
伊藤さんはサッカーコーチをやられていたようなので、ちびっ子にモテモテなのかもしれませんね。
伊藤さんは女優の伊藤沙莉さんが妹さんのようで、確かにちょび髭無くせば端正な顔立ちですね。(忖度)
昨年のM-1ではファイナリストとして638点を獲得し7位となりました。今年は昨年のファイナリストとしての貫禄を見せられるでしょうか?
二回戦のネタは?
オズワルドさんは、同じファイナリストの東京ホテイソンさん、昨年のファイナリストのぺこぱさんと同じ組みで、とてもレベルの高い組だったなと思います。この回をみられた方はお得だったんじゃないかと思います。
さて、オズワルドさんの漫才は、この動画の3:11秒からです。熊に山で襲われたら……というシチュエーション漫才で、畑中さんの淡々とした語り口と、冷静な伊藤さんが、徐々にテンションが上がっていくという流れが特徴的な漫才です。さて、どんな結果になったのでしょうか?
お笑い評価結果
これも、昨日のおいでやすこがさん達と同様に、映画でいう6シェイプのうちの一つにしたがっている作品構成になっています。
グラフの見方について
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相対値であり、数字そのものにはあまり意味はない。
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青が場の活性/不活性を表現。
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数字が高いと場が活性、低いと不活性と表現。
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活性だから良い、不活性だから悪いわけでは無い。
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青いグラフはリズムであり、青の密度が濃いとテンポが良い作品。
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意図しない激しいV字の谷や、L字の崖が見えたら改善ポイント。
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プロの作品は推敲がされており、一般的に密度は総じて高い。
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赤いグラフは全体俯瞰のために使う。作品の流れを表してくれる。
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作品の流れが意図した方向になっているのかをチェックする。
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赤いグラフは統計により傾向が存在する。
まず、今回は赤いグラフを先に見てみたいと思います。そうすると、一旦下がって途中上がってまた下がるという流れが見て取れます。これは、6シェイプで言うところの「オイディプス型」と言われる、悲劇の型です。
オイディプス王のお話について知らない方は以下からご確認ください。
単純に言うと、子供の頃捨てられた王子が、流浪の末ある王国を滅し、そこにいた美しい年上の王妃を妻に迎えたら、それは生母だったのです。つまり滅した国は自分の故郷であり、殺した王様は自分の実父だったのでした。よくある父親殺しの母親NTR物なんですが(魍魎戦記マダラの原型でもあります)、その構造に近いと言う感じです。(内容がではなく、エモーショナルアークがです)
つまり、これは悲劇と言う分類になります。昨日のおいでやすこがさんは、イカロス型で、これは頂点を目指すも太陽には届かず、固めた蝋の翼が溶け出し失墜するイカロスという人物の話から来ていますが、やっぱり悲劇なんですね。ちなみに、紀元前のドラマは悲劇がトレンドです。
お笑いに悲劇の型を意図せず使っているのであれば、ウエストランドさんの型などの喜劇型を狙っても良いかと思いますが、過去のご自身のお笑いを解析して同様の型になるのであれば、もうこれは一つの様式美なので、これを突き詰めるしかない、ということになります。
お笑い密度が高く次元圧縮されている
次に青のグラフを見てみると、さすがはファイナリストです。お笑い密度が本当に高い。このお笑い密度が高いと体感時間が良い意味で長く感じます。同じ時間なのにお得感が出ます。(つまらない漫才でない場合のみですが)
このお笑い密度はどこからくるかというと、1タームが短いことが挙げられます。そして、1センテンスあたりのセリフが詰め込まれているため、話の密度が高い。同じ尺なのに、次元圧縮されているため満足度が違うわけです。
おいでやすこがさんだと、50行程度なのに対して、オズワルドさんが90行程度、アキナさんに至っては120行程度と同じ3分という時間をどのように使っているのかが全く違います。密度が高いから良い悪いは無いとは思いますが、密度が高いお笑いほど人気が高い傾向にあるのは間違い無いです。
気になる点としては、「三年〜B組〜」のところです。やはり、実際の反応も金八ネタは微妙だと思います。ここがV字の谷になっていますので、感情の断裂が発生していて、回復までに心に吹いた隙間風を塞ぐのに1ターム消費しているのはもったいないなと思った次第です。
後半の突き抜けている部分は「何?」という短いセンテンスのため、どうしても数値が高く出やすい傾向にあり、ここは改善していこうと考えています。(ただ、どのお笑いでも同じ傾向にあるので、影響はそこまで大きくありません)
ババアにエルボーはかましてはいけません
気になったのは、後半だだ下がりになっている原因は「腹をすかせたババアなんかイチコロっしょ」という、もうこれはちょっと良くないなと。お茶の間もどんびくと言うか、局にクレームの電話が鳴り響くかもしれないなと。
なので、当然そんなことは分かっていらっしゃるとは思いますので、決勝ではクリーンにヒットするような、華麗なネタに切り替えて欲しいなと思うところです。
これで、解析は終わりですが、さてさて、オズワルドさんは一体全体、何位に予想されるのでしょうか??
このブログの解析結果
(本記事は2020年に掲載した記事を一部修正して掲載しております。)
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