さぁ、お笑いの分析もいよいよ3日目に突入してきました。今日からは平日なんで、18時ごろから公開していきます。 ...
StoryAIでM1の決勝を予測してみた。東京ホテイソン編
M-1グランプリの公式サイト
注意事項
本分析はあくまで、二回戦の公開されているお笑いを書き起こし、解析したものです。先日の準決勝のデータを元に解析したものではございません。そのため二回戦から決勝まで約2ヶ月ほどあるので、改善はされていると思います。
あくまで二回戦時点で将来予測できるのか?というエンタメとしてごらんいただきつつ、StoryAIって何をするものなの?という事を肌で感じてもらえればと思います。
また、順位予想については、当日の敗者復活戦を待って、番組が始まる直前ぐらいに出してみたいと思いますので、12月20日までお待ちください。(敗者復活の結果は番組中に決定するため、事前予想を出しつつ、適時修正をする事をお許しください)
では、張り切って行ってみましょう!
東京ホテイソンとは?
東京ホテイソンさんは、つっこみ担当のたけるさんと、ぼけ担当のショーゴさんのコンビです。所属事務所はグレープカンパニーですが、実はショーゴさんは東京NSCの20期生ですが、先輩との喧嘩で1ヶ月で中退してしまったようです。
では、二人はどこで出会ったのかと言うと、SNSの掲示板だそうです。掲示板ということはmixiでしょうか?と、とても現代的な出会い方をした二人は、2014年9月の結成からあれよあれという間にM-1決勝の舞台へと勝ち進むのでした。
個人的にはたけるさんの通る声が結構好きですね。羽生九段のモノマネもできそうなルックスもポイント高いですね。ぜひ、伝わらない選手権にもチャレンジして欲しいです。中央大学へ指定校推薦ということなので、そもそも賢い人なんだと思います。
その正反対のショーゴさんだからこそ、ベストパートナーになったのかなと。たけるさんは将来的には、司会などにも抜擢されそうですし、作家志望だったショーゴさんは放送作家や脚本家、小説家もいけるのかもしれません。25歳と26歳の二人組、どこまで成長していくのでしょうか?
二回戦のネタは?
昨日のオズワルドさんのと同じですが、埋め込み時間が違いますのでご愛嬌。昨日も書きましたが、今日から読み始める人向けに、繰り返します。昨年のファイナリスト二組もいる激戦組で、昨年の3位を地獄に突き落とすとは、やるな東京ホテイソン!って、いってる暇があったら敗者復活頑張るのがぺこぱ。(CV:松陰寺)
いきなり、囲碁将棋の位置ダァから始まる斬新なネタ振りと、またまた鬼門の歌ネタがなかなかに面白いのですが、本番では歌ネタを回避するのか貫くのか楽しみです。(歌ネタ以外も持っていらっしゃるので変えてくるのかな?と思ってます)
お笑い評価結果
今回のこのグラフを一言で言うと、初物です。また、既存の方にハマっていないので、なかなかに読みづらかったです。
グラフの見方について
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相対値であり、数字そのものにはあまり意味はない。
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青が場の活性/不活性を表現。
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数字が高いと場が活性、低いと不活性と表現。
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活性だから良い、不活性だから悪いわけでは無い。
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青いグラフはリズムであり、青の密度が濃いとテンポが良い作品。
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意図しない激しいV字の谷や、L字の崖が見えたら改善ポイント。
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プロの作品は推敲がされており、一般的に密度は総じて高い。
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赤いグラフは全体俯瞰のために使う。作品の流れを表してくれる。
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作品の流れが意図した方向になっているのかをチェックする。
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赤いグラフは統計により傾向が存在する。
まず、生真面目です。3分きっかり終わらしたのが他のコンビとの違いです。そして、全体的に1割ほどエネルギーが低い(最大値が低い)のも特徴で、省エネ漫才と言えるかもしれません。
他のコンビが0−1分までが密度が薄く、それ以後が徐々に加速するのにもかかわらず、1−2分が厚く、2−3分がまた薄くなるという独特のペース感覚があります。そのため、青いグラフが通常とは違う感じになります。
ただ、1分手前のレミオロメンの3月9日、青山テルマの〜といったところで下がっているので意図的なものだと思われます。ただ、2分の直前にある歌わしてもう一曲の部分が、谷底になっていて感情が停滞している、と思われます。
あとは、お笑い密度が全体的に足りていないので、できれば1.25倍ほど密度増やして作るのもありだと思います。(理由は日曜日に公開します)
次に赤いグラフですが、前半に山が作られています。8月1日〜のところですね。そこのインパクトが強いので、後半がスッと流れてしまっています。ネタで笑わせているよりも、たけるさんの口上のうまさを生かした漫才だと思うので、構成自体は今までにない形になっているように見えます。
できれば、前半をもう少し抑えて、中盤と後半にそれぞれ山を作る方がいいのではないか?と思いました。また、最後のオチの部分が下がってしまっているので、ここを全体的に引き上げる仕組みを作る必要がありますし、全体の構造が出来ているようで出来ていない、つまり、どの歌でもハマるのかと思いきや、歌を選んでしまうためちょっと難しいかもと思いました。
お笑いのマイクロコンポーネント化を目指したものの、実際には各部の接合が高度に必要なモノシリックなお笑いになってしまったのではないかと思いました。ブロック単位の構造化はとても大事なのですが、なかなか難しいのであれば、モノシリックなレガシーなお笑いの方が笑いが取れるのかなと思います。
しかし、ここはあえて挑戦というのであれば、ぜひ昇華してもらいたいなと思います。
誰も傷つけないお笑い
同じ歌ネタのおいでやすこがさんもそうですが、どちらも共通するのは歌自体は傷つけていないというところです。さらに、東京ホテイソンさんは自分たちも含めて傷つけていません。(おいでやすこがさんは、こがけんさんをずっと叱り続けています)
こういう点はとても現代的で、評価は高いと思います。お笑い部分もさることながらスポンサーや茶の間の目はとても厳しいです。笑いが取れれば良いという地の時代はもう終わりました。これからは、軽やかに誰も傷つけないお笑いが時代をとっていきます。
そういう意味でも、東京ホテイソンさん達のお笑いへの向き合い方は逃げていないと思うので、いま一度向き合っていただき、ぜひてっぺんをとっていただければと思います。
これにて東京ホテイソンさんの解析は終わりですが、若い二人が残り数日でどこまで詰めてくるのか、とても楽しみですね!
このブログの解析結果

(本記事は2020年に掲載した記事を一部修正して掲載しております。)
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