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人生は同じ体験から違う答えを導く

 ふと思った。
 
 そういえば、今の状況って、2010年のM2M(マシーンtoマシーン=昔のIoT)をやっていた時に酷似してるなぁと。
 あの時も大失敗して、責任だけ取らされて、年休を長く使っていたんだけど、6月ぐらいから仕事に戻り、12月からはGoogleとの仕事になりそこから、忙しくなった。
 
 人間、人生には山谷が必ずあるので、そこから持ち直すためにはステイも重要ですよね、なんて思った。
 そして、なんで似たようなことを経験させるんだろうね神様は、っても思った。
 さて、僕は商売人ではない。人に喜んでもらうのが好きで、売ることよりも、喜んでもらう事に軸を置い生きている。
 だから、喜ぶ=欲しいに繋がるものを提供できれば、めっけもんだ。
 
 ここ数年、人生的にも商売的にも低空飛行だったが、その理由は多分”売りたいもの=人に喜んでもらえるものが見つからなかった”という事なんだと思う。IoTにしても、VRにしてもこれだ!みたいなものが無かったし、全部それって、儲けたいという思いが先にあって、トレンドを追いかけて、みたいなものがあったりして。
 
 魂を賭けて説明して喜んでもらえるものが見つからない。だから力が30%も出ない。
 
 それが何か見つかれば、きっとうまくいくと僕は自分を信じています。その理由はやっぱり過去の積み上げから来ているし、成功したときってだいたい自分が心の底から面白いと思ったものだったと思う。
 
 結局、最後のピースが欠けているので、それを見つけ出そうとしている、そんな感じが今です。 そして、これは言っちゃいけないのかもしれないが、実はコンピュータを、売ることに飽きてるのかもしれない。
 
 最近ハードテックとか言い始めてますが、僕は年金とか税金とか国家事業そのもののITから始まっていて、まさに、ハードな分野なんですね。止められないし、ミスは一切許されない。
 年金の支払いを止めたら、おじいちゃん達死んじゃうかもしれない。
 そういう場でやってきたから、その規模感でやらないと、もうツマラナイし、やりがいもないと思っていたのは間違いなく、だから、ただのインフラとかよりは、世界で最も革新的なものとか、SaaSも世界で最も最先端の会社とかじゃないとやりたくな。
 
 もしやるなら、火星のテラフォーミングとかの方が性に合ってる。
 いまの研究対象は、人間の内面の科学の方にシフトしてるけど、身体性を伴うなら、宇宙ビジネスだよね。
 しかも生命維持が必要な分野。そんな話を、書けたら面白いなとかも思った。JAXAやNASA、宇宙に関する研究をしている人にヒアリングしまくって、書く現代のSF。妄想の中の話はやめて、現実から詰めていく。
 それって、Odysseyじゃないの?と言うかもしれないけど、日本人的な視点で書くのが醍醐味だろう。
 地球は僕には狭すぎるのかもしれない。地球の重力に魂を引かれてない気がする。
 
 あっ、だから宇宙時代のエンタテイメントなのか。 宇宙時代のエンタテイメントとは何かというと、人間、狭いところに押し込めるとおかしくなるんですよ。
 
 囚人のジレンマとかもそう。
 
 そうならないためにも、娯楽を与えなきゃいけないんだけど、消耗財としてのコンテンツではダメなんです。耐久財としてのコンテンツが必要なんです。飽きずに繰り返し見られるもの。
 100年耐えるだけのコンテンツ強度。それが何かをわかっている人は少ないな。
 インターネットは消費され続けて、人生を消耗する場所になっていると僕は思っている。実はそれって、21世紀型のライフスタイルにはまだなっていないということ。
 産業革命以降の世界観のなかでまだ僕たちは生きているから、そこから抜け出す必要がある。
 これって、エコにも繋がる文脈だと思ってます。 エコロジーエンターテイメント、消耗しないストーリーテリング。 それは、表現の問題ではなくて、作り方の問題で、媒体が何であれ、そういった物語強度が強い作品をたくさん生み出せるようになるのが目的です。
 
 例えば、極端な話、ウシジマくんは内容やテーマは消費し消耗する人間の話ですが、話自体は耐久財として完璧です。現代の教養だと思いました。
 ストーリーがあるという文脈でよく間違うのが、導火線としてのストーリーと、保存料としてのストーリーがある。
 僕は保存料としてのストーリーを生み出しやすくするための場と道具を提供するのが役目だと確信しています。