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隠れた才能を見つけ出すための場をつくる

 そういや、この事業を立ち上げた当初の想いってちゃんとまとめていなかった。なぜそういう風に思ったかはわからない。でも、ある日話を整理していくうちに、日本の人口減が頭にちらつく。人口が減るということはそれだけ、天才の総量は減る可能性がある。
 
 この仮説は間違いかもしれないけれども、天才が生まれる確率が一定ならば、人間の出生率が減れば当然減る。ということは、次の宮﨑駿はどこにいるのかという問いを立てた時に、当然人口が多く、出生率が高い地域且つ、政府が教育に熱心な処で、GDPが上がっていて、所得が倍々ゲームになっている地域ということになる。
 
 つまり、東南アジアとインド、中国、そして10年後のアフリカということになる。そこから次世代の本当のクリエイターが量産されてくる可能性はあるが、そこに筆とキャンパスが供給されなければいけない。
 
 という発想から、さらにお金を回す必要があるという発想になり、グローバルのクリエイティブプラットフォームが必要だとなった。ところが、メディバンやピクシブなどの絵を描くプラットフォームはすでにあるので、今更やってもだめだなと、ならばアイディアのプラットフォームが必要だと言うことになった。ここまでは誰でも思いつく。
 
 では、そのプラットフォームで管理スべきデータは何か?と探し出すと、ハリウッドの映画のフレームワーク「神話理論」があったのでこれを分解し、この枠の中でデータを集めることが必要だという結論になる。データを一定にすることで、逆にその才能が整理されてコンピュータによって検出しやすくなるのかなと思っていたりする。
 
 ちなみに、この論法にかなり否定的な意見をこの当時は貰った。フレームワーク主義で逆に同じものが量産されるのではないかと。僕はこれに反対していて、Railsを使ったことで同じサービスが量産されたのか?というと、そんなことはなく、逆に様々なものが生まれただろうと。BootStrapが存在したことでたくさんのサービスが生まれただろうと。
 
 つまり、道具なのだからそこから派生させられる人間を見つけるのは逆に容易になるはずだ。そして、根本的な質が上がるはずだと。
 
 そんな中、色々あってfictaを出す。これには一切の魂がこもっていなかった。大人の事情で出してしまったので、どうしようもなかったが、グロース出来ないだめな市場の選択だったし、それもわかった上で出してしまった。これは先日閉じてしまった。これには人を巻き込んでしまったことを深く反省する。そして、この結果一旦はあらゆるものを失うことになる。馬鹿だね。
 
 ただ、ここに残ったStoryAiだけはちゃんと動くので、これを使いつつ、当初の思いをまずはB2B向けに加工し直したサービスを準備中である。ビジネスモデルも十分に考え直した。技術者についても色々話し合って面白いとやる気を見せてくれている人が多い。
 
 僕はB向けから始めるのは、20年近い経験はすべてB2Bのソフトウェア事業から始まっているので、ここに集中したほうが確実だし、そのためのマーケットも見えてきた。自分がやってきたことも否定はしないとなると、それを今やるべきだと思う。
 
 当初のプラットフォーム構想も仕組みだけはもう作ってあるので、UI/UXを作り直せばいつでも出せるし、焦る必要はない。むしろプロの労働問題を解決し世界標準の単価とリスペクトが生まれる状態に持っていく必要がある。
 
 尊敬するクリエイターが生まれてくれば、より多くの子どもたちがクリエイターという職業を選択し始めるわけだし、そうなってからプラットフォームを使って稼いでもらえればいいかなと思っている。
 
 自分が輝くからこそ、他人を輝かせられる。そういう事にようやく考えついたからこそ、今、もう一度立ち上がろうとしている。この半年間の潜伏期間は無駄ではなかったと思う。
 
 と、本田氏と堀江氏のカフェサヴァイブをAmazonPrimeでみて感化されて、そういや俺ってなんで起業したんだっけ?と今一度思い返してみました。
 

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