会社経営をしていると背なかを押すにも二つの意味があるとわかります。
仲間を集めるということ
今存在するものを単純に売ろうとしたら売れませんと言った時に、あなたならどうしますか?という質問をします。
すると、そんなのは売れないから別のものを売ろうとする人はそもそも仲間にしてはダメです。今あるものが将来成長した時を思い描けるか?が大事です。その上で、現在においてどう販路を見つけるのか、という話になります。売れるものを売るのは誰でもできます。
しかし、まだ完成していないものを売るのは至難の業です。
しかし、これができなければソフトウェアの販売はできません。
奇しくも私は、20年以上、存在しないものを作り(国の新規システム)、未完成の端末(iPhone)とサービス(GoogleWorkplace)を売るということしかやっていません。
いずれも10年以上、長期に人々の役に立っています。
生まれた時、持ってこられた時実績などほとんどありませんでしたし、酷評されました。機能が足りなすぎて米国へのフューチャーリクエストもたくさんありましたし、国のシステムでは性能が足りなかったりセキュリティ不足もあったりします。
事の始まりとは常にそういうものであって、完璧はありません。
ですから、未来を想像できる人だけが仲間となり得るという事です。なので、いきなりKPIだったりソリューションとして課題解決から始まるものでは比較的短命に終わったりするのはそういうところです。
数字では見えない何かがあるものにこそ本質的な意味があります。
例えば、レゴブロックという概念だけでは、何が作れるのか見えてきません。しかし、レゴから何かが生み出せることを理解すればそれがアートにすらなります。
それに張れる人をどうしたら集められるのか。
経営とは、つまり、そういう物語です。
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