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StoryAIを作った理由はコンテンツファンドがやりたいから

 いろいろ準備が佳境に差し掛かっているのでたまにはこういう真面目なことも書いておこうと思います。
 
 StoryAIを私が作ろうと思い立った理由は、理不尽さからでした。その理不尽さとは何か?というと、エンタメコンテンツ業界にはエンタメコンテンツ業界の不問律があり、素人は安易に立ち入れない雰囲気がある、ということです。そこを乗り越えるために「コンテスト」がありますし、投稿サイトがあります。
 
 しかし、インターネット黎明期の投稿サイトならいざ知らず、現在ではASAYAN(古い)ぐらいの出来レースだったりします。事実、作家予備軍のような人が投稿サイトに書き続けていて、時期が来たら引き上げるという流れがあったりします。確かに、品質は高いしそれはそれで良いのかもしれませんが、腑に落ちません。
 
 どうして、腑に落ちないかというと、選考プロセスが不鮮明であることです。どこがどうしてどうだったから落ちたのか、あるはずです。それを一言でも良いから返してあげれば全体の底上げになるのに、返らないから全体が底上がらないと私は思っています。
 
 そこをフォローするのがスクールだろうという意見もありますが、スクールが教えるのは基本とコンテスト対策であって、今回書いたものがどう評価されたかはわかりません。そりゃ、評価した人じゃないからね。
 
 ということですから、私的にはそうやってデビューするという流れのコンテスト自体がストレスフルだったりするので、無くしてしまいたいなと思っていました。私自身はコンテンスとに出るわけではないのですが、パートナーが出し続けているので、そういうの横目に見ていると辛さがわかるので。
 
 だから、先行プロセスを機械的にして行くためにも評価の電子化が必要ですからまずはそこを作ったという感じです。その次は売れるかどうかですが、ここは本当に難しいけれどもチャレンジしなければいけません。いくつかアイディアはあるので、実装しますが、これが出来てくると、コンテンツファンドができます。
 
 そうなんです。私はコンテンツファンドが作りたいんです。
 
 その時に必要なのは明確な投資方針と評価方針です。ここが浪花節だからコンテンツファンドが上手くいかないわけですし、もっと世界に愛されるコンテンツに投資できるのではないかとも思っています。営業力でゴリ押しされてお金が無駄に流れるのを防ぎたいのです。
 
 いわゆるクールジャパンマネーの投資も浪花節と欺瞞を見抜けなかった部分にあり、それはすなわちコンテンツが受けるかどうかは神のみぞ知るだからと思い込んでいるからだと思います。
 
 コンテンツが受け入れられるかどうかは、ファッションと同じようにムーブメントを作る方法と、時流に乗るというやり方があると思っていますが、ほとんどの人は自分の作ったものが評価されたいという、プロダクトアウト思考になりがちです。
 
 ですが、モノづくりを一度でもやった方なら分かりますが、作ったから売れるというのは間違いです。そうはなりません。必ず顧客の声を聞かなければ売れるものはできません。(もちろん、あなたの感覚がずば抜けていて、顧客の声と同義の時もありますが、大半の方は残念ながらスティーブ・ジョブズではありません)
 
 つまり、天才ではないほとんどの人に、可視化してあげたいということが作った理由の最大のポイントかつ、コンテンツファンドをどうにかして次世代化できないかと思ったのもあります。
 
 ですから、苦労して苦労して苦労してStoryAIを作ってきたのです。すごい遠回りでしたが、おかげでコンテンツ業界の中を見させてもらうことができましたし、実写・アニメ・ゲームとバランスよく知ることができました。
 
 結局のところ、これらは経験がなければ分かりませんし何もなかった私はStoryAIという切符があってお話をしてもらえることが少なからずありました。そういった小さいけれど鋭いナイフは持っておかなければいけません。
 
 でも、結局はパートナーがクリエイターとして成功してもらいたいから作ったというのは相当大きいと思います。私も、クリエイターになりたいと勉強してきましたし、今も何かしら学んでいます。(今は、絵を少し描けるようになるのと、ボイスメイクを学なぼうとしています)
 
 しかし、きっとプロデューサーにはなれても偉大なクリエイターにはなれないでしょう。企画立案までで、後は天性の才能と一緒になって行くしかないと思っています。(アイディアはたくさんできますけど、それを形にできる人はきっとまた別ですから)
 
 だからこそ、自分が今まで培ってきたシステムを作ることというものを武器にここまでやってきました。StoryAIだけで大きな売上ができるというよりも、もっと広く複合的な要素で成長して行くのだとずっと思っていますが、複雑かつ不確実性が大きいので、現在はシンプルな形で見せています。
 
 とても複雑なので、シンプルに見せるためにはやはりとても優秀なCFOが必要です。営業(兼マーケター)、財務が揃えば、後はモノづくりはできるので、魂レベルで共感できつつ能力が凄まじく高い方とご一緒できれば、一気にムーンショットも狙えるんじゃないかと思います。