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ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」15

約 7 分
ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」15

ピクサー無料講座「ストーリーテリングの技法」日本語訳その15

カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の日本語訳を公開いたします。

今回は、レッスン3「ストーリーストラクチャー」より、8つ目の動画構造についてのレッスンの前にの翻訳です。

これまでの翻訳はこちらです。

レッスン1

レッスン2

レッスン3

※本記事のキャプチャーはすべて、カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」レッスン3の2つ目の動画「構造についてのレッスンの前に」からのものです。また、カーン・アカデミーが掲載している米Pixar社の動画教育コンテンツに許可を得て翻訳し掲載しておりますが、Pixar社が本動画に正式な日本語訳を付与した場合にはそちらが正しいため、本コンテンツの掲載を取りやめる可能性があることをご理解ください。

ストーリースパイン

こんにちは、デレク・トンプソンです。私はここピクサーでストーリーアーティストをしています。
この第3章では私が進行役を務めさせていただきます。ストーリーテリングではストーリー構成に注目しています。
今回私は何人かの同僚に協力してもらいます。

私の名前はジェームズ・ロバートソンです。ピクサーでストーリーアーティストをしています。

私の名前はメアリー・コールマンです。クリエイティブ部門の責任者をしています。

私はケヴィン・オブライエンです。ストーリーアーティストをしています。

私の名前はロバート・グラハムジョーンズです。ピクサーで編集をしています。

レッスン1でヴァルが最も簡単な言葉を使ってストーリーはイベントの連鎖であると言っていたのを思い出してみてください。

ストーリーが始まり、

何かが起こり、

そして終わる。

しかしストーリーの初めと終わりの間には多くのことが起こるでしょう。

構成と呼ばれるそれらのイベントの順序は、観客がどのようにストーリーに反応するかにドラマティックなインパクトを持つことがあります。

我々ピクサーの友人から構成についてもう少し詳細を聞いてみましょう。

「構成ついてどう考えていますか?」

(メアリー)私はストーリー構成は建物に土台を流し込んでいるものと考えています。もし柱や支柱やすべての建物に体重のかかる要素を支える硬いコンクリートの土台でなければすべてが崩壊してしまうでしょう。

したがってストーリー構成は必要不可欠だと私は考えています。

私はライターのマイク・アーントのインビューを思い出します。
私たちは対話(台詞)の重要性について話し合っていました。なぜなら私はリトル・ミス・サンシャインでの彼の台詞が大好きだからです。
彼はこう言いました。「うーん、台詞はただの壁紙だよ」
「嘘でしょう?あなたの書く台詞は素晴らしいわよ」と私が言うと、マイクはこう返してきました。
「もし壁紙を貼る時に壁を間違ってしまったらそれは完全に時間の無駄だ。」
※つまり台詞だけではなく、構成にあった台詞でないと効果的ではないということ

(ケヴィン)あなたはただ座って、ただ初めからストーリーを書くことで何かとても価値のあるものを生み出すかもしれません。しかし私にはあなたのストーリーを構築することが重要だと思います。

あなたがスピーチをするときのようにね。

(スピーチをするとき)あなたは観客にこれからあなたが何を伝えようとしているかを伝えます。
そしてその内容を伝えます。
そして伝えたいことをまとめて、伝えたことをリマインドします。

(デレク)あなたがストーリーを始めるとき、どのようにすべてのものがフィットしていくか、またはどのようにストーリーが流れていくべきかを判断するのは難しいかと思います。したがってじっくりと考えるシンプルな方法を見つけるのは役立ちます。

一つの方法としては、ストーリービートと我々が呼んでいる、ストーリーの中で最も重要な瞬間を思いつくことです。

これがこのレッスンを通して紹介する(専門)用語の初めになります。これらの用語を知ることは役立ちますが、あなたを圧倒させるようなことはあってはいけません。もしリフレッシャーが必要であれば、いつでもこのレッスンの下部の用語集を参照することができます。

ビートはあなたがもし昨日何が起こったかをすぐに描写するときに簡単に話す時のようなものです。

「ビートについてどう思いますか?」

(メアリー)私たちのストーリービートを定義しようとするとき、ビートのアウトラインを書いているといいましょう、または明確なビートにインデックスカードを壁に貼りましょう。
私たちは詳細なプロットにならないようにしていますが、ビートを明確化するのは主人公が明確な決断をしているか、正しいか間違っているか、または明確な原因と影響があるかに基づいています。

(ジェームズ)Aが起こったらBが起こり、その結果ストーリーが動かされます。
キャラクターがビートとして道を歩いて渡るように。
キャラクターはビートとして物事をピックアップするために立ち止まります。
キャラクターは車に轢かれそうになる、それがビートです。

(ロバート)トイストーリー2でバズライトイヤーがずらりと並んだバズライトイヤーのおもちゃたちを見て、実は別のバズライトイヤーが存在することが分かった時、それがストーリービートです。

(メアリー)プロセスの中でストーリービートが重要な理由はもしプロット詳細で囚われ過ぎていたら、何が起きているかの代わりに、構成の糸口を失います。ビーツは構成を作っています。

他に構成を考える方法として「ストーリースパイン」という改善インストラクターのケン・アダムスによって有名になったものがあります。
ケンは多くのストーリーは次のシンプルなパターンに当てあはまると気づきました。
我々の映画の一つをストーリースパインに当てはめてみましょう。

「ファインディングニモ」で考えてみましょう。

  1. 昔々、マーリンという何よりも息子のニモを愛する魚がいました。
  2. 毎日マーリンはニモを彼恐れる海から守ろうとしていました。
  3. ある日ニモがスキューバーダイバーによって連れ去られるまでは。
  4. この出来事によって、息子を探し出すためにマーリンは安全なサンゴ礁の家からでなければなりませんでした。
  5. それによって、マーリンはサメやクラゲやその他の危険から逃げることになりました。
  6. そうすることでマーリンは運命に任せて一か八かでやらなければなりませんでした。
  7. 最後まで、マーリンは恐怖をなくしてニモがドリーを漁の網から解放するのに必要なものを持っていると信じることを学びました。
  8. 8.その日以来、マーリンは息子のニモに自分自身で学ぶのに必要な距離感を与えました。

このストーリーの教訓は、両親は子供たちを成長させるために解放する必要があるということです。
どのようにストーリースパインが複雑な映画をシンプルなビートの連続にまとめているのか注目してみてください。
次のエクササイズでは、これを挑戦する機会があります。
3つのお気に入りの映画をストーリースパインに当てはめて、同様に作りたい映画のストーリーをストーリースパインに当てはめてみてください。