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3-4 第一幕 | ストーリー構成 | PIXAR IN A BOX

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ピクサー無料講座「ストーリーテリングの技法」日本語訳その17

カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の日本語訳を公開いたします。

今回は、レッスン3「ストーリーストラクチャー」より、17個目の動画「第一幕(アクト1)」の翻訳です。

これまでの翻訳はこちらです。

レッスン1

レッスン2

レッスン3

 

※本記事のキャプチャーはすべて、カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」レッスン3の4つ目の動画第一幕(アクト1)からのものです。また、カーン・アカデミーが掲載している米Pixar社の動画教育コンテンツに許可を得て翻訳し掲載しておりますが、Pixar社が本動画に正式な日本語訳を付与した場合にはそちらが正しいため、本コンテンツの掲載を取りやめる可能性があることをご理解ください。

第一幕

(デレク)前の二つのビデオでは、私たちはテーマとストーリースパインを用いてどのようにしてあなたのストーリーをビートに分けるかを話してきました。

次のステップはあなたのストーリースパインをより大きいセクションに分けます。それを「アクト(幕)」と呼びます。

歴史を通してみると、ストーリーテラーは全てを1~8つ、もしくはそれ以上の幕から経験しますが、最も一般的に映画の構成は3部構成です。

第一幕はストーリースパインの最初の3つのステップから成り立っています。

1. 「むかしむかし…」

ここで私たちは主人公と呼ばれるメインキャラクターに出会います。
そしていつ、もしくはどこでストーリーが起こるかがわかります。

例えば、ファインディングニモでは安全なサンゴ礁に住むマーリンとニモが紹介され、そしてなぜマーリンが開かれた海の中で危険が潜んでいることを心配するのかを知ります。

第一幕ではどんな種類の映画を見ようとしているのかを観客に伝えます。

SF(サイエンスフィクション)なのか、ラブコメなのか、歴史ドラマなのか、もしくはその他か。

2. 「毎日…」

This is where we learn more about how the world works.
2つ目のステップではどのように世界が働いているかをより学びます。

例えばファインディングニモでは、私たちはサンゴ礁の中で住む他の生物について、またその毎日の生活について学びます。

3. 「ある日まで…」

これをインサイティング・インシデントと呼びます。インサイティング・インシデントとは、主人公が直面する鍵となる障害に導く出来事であり、進行中であるストーリーの残りを設定します。

ファインディングニモでは、ニモは父親の指示を無視して泳いでボートにタッチしに行き、そしてスキューバーダイバーに捕まえられました。

ニモを助けるために、マーリンは彼の最も恐れる開けた大海に向き合わなければなりません。

第一幕ではアンタゴニスト(敵対者)と呼ばれるものを導入します。

おそらくしばしば悪役と呼ばれるものとして知っているかもしれませんが、敵対者は多くの形をとります。
一般的には敵対者はキャラクターの欲しいものと必要な物の邪魔になる力となります。

マーリンの敵対者は彼の行く手を阻む海と彼のその恐怖です。

第一幕を理解するのは重要ですので、ストーリーテラーにもう少し情報を聞いてみましょう。

「第一幕についてどう考えていますか?」

(ロバート)第一幕では、私たちはキャラクターやストーリーを紹介し、そのストーリーがどこへ向かっているのかの見通しを得たいと思っています。

(メアリー)何が第一幕では必要不可欠かというと、メインキャラクターに彼らの世界で出会い、そしてその世界でのその場所を理解し、そしてその世界での彼らの問題を理解します。

あなたはこのキャラクターが好きで、そしてこの冒険に映画の作り手とそのキャラクターとともにいきたいと十分に理解します。

それは第一幕において観客を惹きつけるのにとても重要になります。

(ジェームズ)私たちの映画においては、ウォーリーが最も強い第一幕だと思います。

まずウォーリーの世界が定義されます。

ゴミの惑星と捨てられたディストピア、そしてまだあなたは理想主義者で、ウォーリーに出会います。
ウォーリーはロボットで、世界の反対側の残りをきれいにしなければならない環境で愛は可能であると信じています。

彼は小さな緑の葉っぱの他に彼の信じていることや感情が本物であることにほとんど確証を持てませんでした。

そしてイヴがやってきて、ウォーリーはプログラム以上になり、教えられていたこと以上の自分になり、自分たちの周り以上になれるという理想主義的な傾向を確かめることになります。

「インサイティング・インシデントはどうですか?」

(ロバート)時々インサイティング・インシデントは戦い(障害)を取り入れます。その戦いとは、メインキャラクターを映画全体で起こる旅へと送り出すというものです。

(メアリー)多くの場合、インサイティング・インシデントは第一幕の終わりへと向かっていると考えています。

第一幕ではどんなキャラクターで、何が重要で、その世界の現状がどうかを知り、そしてその状況をやめさせるインサイティング・インシデントによってあなたは第二幕へ送り出されます。

(ジェームズ)ウォーリーでは、インサイティング・インシデントはイヴが地球からアクシオムへ連れて行かれ、ウォーリーが彼女を追ってロケットでアクシオムへ行く時です。なぜならウォーリーのゴールはイヴを取り戻すことだからです。

ウォーリーはロボットで私とは全くかけ離れていますが、私は完全にウォーリーに共感し、彼のつながりや愛、そして彼が志すものを必要としています。

私にとってそれは優美で美しく、胸が張り裂けるような第一幕です。

(メアリー)そして成功している第一幕は、キャラクターに投資し、キャラクターを気にかけ、そのキャラクターが気にかけていることを気にかけるようになると思います。なのでキャラクターたちが気にかけていることは脅威に感じられているとき、もしくは何らかの方法でキャラクターの計画を台無しにするとき、彼らを第二幕へ送り出し、私たちはその問題を解決するのを応援します。

結局のところ、第一幕がそのストーリーを組み立てます。

第一幕メインキャラクターとその世界について知る必要のあること全て学ぶところであり、旅に投資する何かを見つけます。

次のエクササイズでは、あなたのお気に入りの映画の第一幕を定義し、同様にあなたの作りたいストーリーの第一幕を発展させていきます。

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