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ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」3

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ピクサー無料講座「ストーリーテリングの技法」日本語訳その3

カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の日本語訳を公開いたします。

今回は、レッスン1の1つ目のアクティビティと、3つ目の動画「あなたのお気に入りのストーリー」の翻訳です。

これまでの翻訳はこちらです。

ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」1

ピクサー・イン・ア・ボックス「ストーリーテリングの技法」2

※本記事のキャプチャーはすべて、カーン・アカデミーで公開中のピクサーの無料講座「ストーリーテリングの技法」の「アクティビティ1」「あなたのお気に入りのストーリー」からのものです。

〈更新情報〉3月1日10時に訳注を追記しました。

アクティビティ1

エクササイズ1:思い出を表現しよう

Part A: はっきりと覚えている思い出を考えてましょう。すぐ思い出せるものであるべきです。

Part B: なぜそれをよく覚えているのでしょう? この思い出に、一つかそれ以上の感情を結びつけてみましょう。

PartC: それでは、その思い出と感情を、何らかのかたちで表現してみましょう。ゴールは、「あなたの頭の外へ」それを出すことです。たとえば、次のような表現方法があります。

・話す:知り合いに自分の思い出を話してみましょう。その感情を相手に感じさせられますか?

・書く:1ページ以内で、自分の思い出を書いてみましょう。書かれた言葉は、その感情を表現していますか?

・見せる:線と形だけで自分の思い出を表現してみましょう。それは、その感情を表現していますか? サンプル

動画3:あなたのお気に入りのストーリー

 

(ヴァレリー・ラポイントの語り)

ストーリーを伝える方法はたくさんあります。

そして、もっともシンプルに言えば、ストーリーとは、時とともに明らかになる一連の出来事や物語です。

それは始まって、何かが起こり、終わります。(※)

[(※)訳注1:アリストテレスの『詩学』に由来する説明の仕方だと思われます。『詩学』第7章においてアリストテレスは、「巧みに組みたてられた筋〔=出来事の組み立て〕」は、「初めと中間と終わりをもつもの」だと述べている(岩波文庫、p.39)]

しかし、いくつかのストーリーは、どのように語られようとも、特別なものを持っています。おそらく、あなたもこれを感じたことがあるでしょう。いくつかのストーリーは、あなたの感情をつかみ、魅了し、引き込みます。

それでは、ピクサーのアーティストから、どんなストーリーに引き込まれたのかを聞いてみましょう。

【あなたが最初に引き込まれたのは、どんなストーリーでしたか?】

(マーク・アンドリュースの回答)

クリスマスの小さなストップモーションです。そして、赤鼻のトナカイのルドルフを初めて見たときに、歌を知ったのを覚えています。しかし、それが描写され、「アイランド・オブ・ロスト・トイズ」の世界で展開していくのを見て、これは人々が期待しているものと違う、ありきたりなものではないと思いました。そして、その〔トナカイへの〕不当な仕打ち[the injustice]がとても効果的だと感じ、子供ながらに感銘を受けました。

(クリステン・レスターの回答)

『リトル・マーメイド』が初めて見たアニメーション映画ですが、それはわたしを、どこか別の場所へ連れて行ってくれました。そして、海の底へ行って泳ぎ、まったく別の人生を生きるという考えに取りつかれてしまったのを覚えています。

(サンジェイ・パテルの回答)

『キリング・フィールド』という映画です。これは戦争映画で、主人公が悪役から逃げなければならないシーンは、30分くらいセリフなしで続きます。20,30分くらいに感じられました。このキャラクターが生き延びようとしているところは目を見張るもので、わたしは釘付けになってしまいました。そして、かれがついに友を見つけ出したときには、泣いてしまったのを覚えています。信じられないほどエモーショナルでした。

(ドミー・シーの回答)

『ライオン・キング』です。5歳のときに、ムファサは死んでしまうのを見て、映画館を出なければならないほど、激しいショックを受けてしまったのを覚えています。シンバが体をゆすっても、ムファサは動かず、シンバが起きるよう言っても、ムファサは起き上がらず、横たわったままなのを見た時ほど衝撃的なものは、それまでありませんでした。本当に長いあいだ、トラウマになっていました。このシーンはわたしに少しトラウマを残しましたが、見終わったあとのわたしは、少しだけ成長したのだと思います。

(再びヴァレリー・ラポイントの語り)

あなたは無人島に行くとしましょう。お気に入りの映画のなかから、持っていくものを3つ選べます。何を選びますか? 

次のエクササイズでは、何を持っていくか、そして、なぜそれらのストーリーを持っていく気になったのかを考えましょう。

6つのレッスンすべてのエクササイズで、この3つのストーリーを使いますから、お気に入りを見つける時間を取ってみてください。


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これを機に、あなたの「やりたい」を「できた!」に変えましょう!

※本記事は、カーン・アカデミーが掲載している米Pixar社の動画教育コンテンツに許可を得て翻訳し掲載しておりますが、Pixar社が本動画に正式な日本語訳を付与した場合にはそちらが正しいため、本コンテンツの掲載を取りやめる可能性があることをご理解ください。

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