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インフォメディアリとしてのインターネット

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新年二日目のブログを更新したいと思います。今回は題名にもある通り、インフォメディアリです。

インフォメディアリとは情報の仲介を指します。代表的な例としては価格コムヤフオクや楽天なんかがそうですね。逆にAmazonは在庫を持っているのでちょっと違います。(Amazonマーケットプレイスはフィルフルメントを使わない場合はインフォメディアリだし、アフィリエイト部分はインフォメディアリ)

最近で言うとクラウドソーシングなんかもインフォメディアリという事になります。

Googleなんかは検索というカテゴリでインフォメディアリの極限の状態を体現しており、これがプラットフォーム戦略と相まってこの仮想世界をある意味支配している様に見せています。

さて、このインフォメディアリですが、第一次ネットバブルの時もWeb2.0の時も、そしてこの2013年〜の起業バブル(仮)の時も大体成長する時はこのインフォメディアリなビジネスが急成長したときだと私は考えます。

まとめビジネスなんかもそうですね。NEVERまとめやnanapi、そのほか巨大掲示板のまとめサイトも含めてインフォメディアリです。つまり、情報通信の本質を体現しているためこのビジネスがノってくると投資家さん達から見ても投資先がぐっと増えている、そう感じているのでは無いでしょうか?(もちろん玉石混合だとは思いますが)

また、メルカリに代表されるようなC2Cコマースだったり、ECサイトだったりこれらもすべてインフォメディアリです。結局は仲介業です。

この形はWeb1.0時代からずっとあり、最もマネタイズの原始的な存在だと思います。逆にインターネットをプロトコルとして捉えてO2Oに持ち込んでうまく行っていないものは多く、ゲームのような最初から仮想空間で消費される様に出来たもの以外はなかなかクーポンぐらいしかうまく行きませんでした。このフラッシュマーケティングと呼ばれるクーポンをやっていたGroupon等もすべてインフォメディアリと言えると思います。

結局は

1:比較してもらう
2:溜め込んだ情報を見てもらう
3:A→Bへ物品その他情報等をやり取りする環境を提供する
4:ユーザが情報を生み出し、その情報を第三者へ配信してもらう場を提供する

等に分かれてくるのかなと思います。(学術的には、顧客紹介型、潜在顧客紹介型、価格比較型、評価フィードバック型、オークション型、逆オークション型、モール型、インターネット広告型だそうです)

この他にはちょっと違いますが、金融機関も存在します。

とにかく、情報の流通経路をどうやって押さえるのかが重要だと言う事なんだろうなと考えています。ただ、この情報というものがどういった性質なのかが問題で、死んだ情報を集めるやり方もあるでしょうし(辞書型)、今生きている鮮度の高い情報を集める(ニュース、まとめ型)方法もあるでしょうし、全く新しく生み出す(CGM)ということもあるでしょう。Googleなんかはこの全部取りして広告を張り付けているというやり方だったり、CGMのビデオに広告流したりという全部取り+広告代理店ビジネスを展開している訳ですので、これは勝ちとなります。

インターネットの始まりを考えれば、このタイプのものが最も適しているのは当たり前で、ビジネスも投資も非常にやりやすいと思います。本質に忠実ですからね。

ところが、私も過去にやっておりましたが、これを応用してHTTPというプロトコルに注目しようとすると話が変わってきます。HTTPをTCP/IPの様に使おうと考えたとたん、規模は大きくなりますしビジネスも深くなります。しかし、やる範囲が巨大化してしまい、責任範囲が不明確になるというのが実態ではないでしょうか。

人が情報を扱う量を加速度的に増やした事により、この次をどうするかを考えているのが今なんでしょうけれども、通信としてのインターネットの可能性を否定する訳ではありませんが、何か間に一つ抜けている気がします。

逆に3Dプリンタに代表される様に、データさえあればプリントアウトしてモックが短時間に出来上がりますよというのも、ある意味インフォメディアリとも言えます。

このように、合うもの合わないもの、そしてまだ早いものに大別されますので、ビジネスを行う上ではここに注意して進める必要があります。

【投資家・起業家対談】「フリーミアムは本質的価値ではなくフリクションポイントにお金を支払う」ーーグロービス・キャピタル・パートナーズ高宮氏×nanapi古川氏(4/4)

また、最近読んだ中で、非常に面白かった記事がこれです。例としてどこにユーザは価値を見いだすのか、そして、その価値をマネーに落とし込むのかを話している訳ですが、ここに出てくるクックパッドの例が非常に面白かったです。

また、対極なのが、

楽天レシピはなぜクックパッドに勝てないのか?(The reason Rakuten-recipe can’t beat Cookpad)

でした。

これぞ、古川氏がいうフリクションポイントを片方は検索と承認欲求に対して、片方は楽天ポイントの獲得に対して突っ込んだ訳ですが、結果的に会員数が圧倒的に多い楽天が負けています。つまり、会員数がそこに多くてもそこでの体験を獲得しようとする層が圧倒的に違ったのではないかと思われます。楽天の層は想像ですが「質がそこそこでも安いのを選ぶ」人たちがメインターゲットであり、地元のスーパーにちらしを見て買いにくる主婦層かもしれませんし、クックパッドは20代後半から30代前半の子供が1人〜2人で専業主婦が多くアクセス時間が16時〜17時が大半となると、所得もそこそこありいわゆるキラキラ女子ならぬキラキラ主婦層が沢山いて、見ているのかもしれません。(クックパッドのユーザは掲載有り:link

そうなると、クックパッドは承認欲求が満たされる為にがんばりますし、楽天の場合はポイントゲットだぜとなると踏んだのでしょうが、そもそも料理を掲載するという行為は、盛りつけから何から何までがんばらないと恥ずかしい思いしかしません。男の料理とは違うのです。そのため、レシピを掲載するための努力をポイントにつられてやるにはポイントが少なすぎたのではないか、と思われます。リスクが高すぎたのでしょう。

ここで言えるのはどれだけ会員数を持っていたとしてもユーザ属性や本業との連携が見いだせない場合は事業としての発展はなかなかうまく行かないし、逆にベンチャーでもユーザ属性と特化されて且つ運営がしっかりなされれば大企業に勝つ事は出来るという事になります。

私も含めて、きっとゲリラ戦になっていくと思いますが、尖った武器と諦めない運営を心がけて旅を進めていきたいと思います。

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